昨日と今日、2人の小笠原の友達と会った。
友達との再会は、こころがぽかぽかする。
昨日の友人とは渋谷を散策して、今日会った友人とは浜松町で飲んだ。
2人とも私にとってとても大切な友達で、ひさしぶりに会えて嬉しかった。
飲みながら、小笠原でお世話になったある人の話になった。
友達と別れた後、その人のことが気になって電話した。
「元気?」と聴くと「元気じゃないよ」との返事。
ぽつぽつとお互いの近況を話していると、小笠原にいるような気持ちになった。
私は満員電車と寒さが苦手だから、小笠原に帰りたくなるよ。
そうだろうね。もし、仕事が見つからなかったら小笠原に帰っておいで。
優しい言葉に、泣きたくなった。
嬉しくて、懐かしくて、ありがたかった。
私にとって小笠原は心の中にある宝物のような島だ。
疲れたとき、くじけたとき、小笠原のことを想うと幸せになる。
子どもの頃に食べたお菓子の味を想い出すような、そんな切ない気持ちになる。
それはたぶん幸せなことだと思う。
胸の中に帰りたい場所がある。
その場所のことを想い出すと、幸せで、暖かくて、嬉しくなる。
想うだけで元気をもらえ、そして撮りたくなる。
なんか場所はなかなか、見つからない。
いつ、行けるのかはわからない。
だけど、やっぱり帰りたい。
出産と子育てに帰るザトウクジラのように。
きっとそんな場所を、きっと「故郷」と呼ぶのだろう。
2015年2月12日記す