おはようございます、夏野葉月です。
最近私は、アフターコロナウィルスの時代の変化と未来について思いを馳せています。
私の言う「アフターコロナウィルス」とは新型コロナウィルスが収束した後の時代ではありません。
新型コロナウィルスが誕生した後の時代です。
つまり、いま現在も含めます。
0:「アフターコロナウィルス」について考えるようになったきっかけ
なぜ、私がこのように考えるようになったかということを説明したいと思います。
私が新型コロナウィルスの中国での感染拡大を知ったのは、1月28日でした。
中国でのコロナウィルスの感染拡大はすでに12月には起こっていました。
中国の中央政府が武漢での感染拡大を知り、対策をとり始めたのが1月20日。
1月23日に武漢の封鎖が決まり、日本でも新型コロナウィルスの感染拡大が話題になり始めました。
以来、私は中国の感染状況、日本の対応、海外での感染拡大や各国の対策について国内外のメディアで情報を追いました。
そしてコロナウィルスについての各国の対策対応を知るために、未来を予測をするようになりました。
例えば私は2月の初旬の段階で、3月上旬から4月上旬に日本が入国禁止になる他国が増えることやオリンピックの延期も予測していました。
もちろん私は政治家や大企業の経営者ではないので、未来予測の精度は劣ります。
欧米がパンデミックの地域になること、また日本で感染拡大のスピードが抑えられることなることは予測できませんでした。
ただ自分の予測が全てでは無いにしろ、ある程度当たることがわかり、私はコロナウィルス収束後の時代の予測を立てるようになりました。
これから書く予測は、新型コロナウィルスが更に感染拡大するということを前提に私は未来予測をしています。
ですから私の未来予測は完全に当たることは前提としていません。
どちらかと言うと空想は想像に近いかもしれません。
そのことをご承知おきのうえ、読んでいただけたら嬉しく思います。
1:拡大主義とグローバリズムの終焉
新型コロナウィルスの誕生した時代と新型コロナウィルスが存在しなかった以前の時代との決定的な差は、拡大主義とグローバリズムが終わることだと思います。
新型コロナウィルスはおそらく収束します。
ただし新型コロナウィルスの根絶にはおそらく至りません。
私たちは新型コロナウィルスの影響に、新型コロナウィルスが誕生後から向き合い続けなければなりません。
感染拡大の収束と病気の根絶は別です。
ワクチンや特効薬が開発されたとしても、新型コロナウィルスが存在しない時代には私たちはもう戻れません。
ワクチンや特効薬が全ての地球市民に適用されるわけではありません。
治る人が増える、と言うだけで新型コロナウィルスがない時代に私たちは戻ることができない。
つまり可能性として考えられるのは、感染拡大が収束しても、新型コロナウィルスに感染する可能性は残り続けると言うことです。
感染した人が治るスピードが速くなることはあっても、感染の危険性を抱えながら生活することになると思います。
例えばエイズが歴史上に誕生したことを考えてください。
エイズが発見された当時、セックスによって感染する病気があるということでかなりの人間はパニックになりました。
ですがその後にエイズの治療薬や対策が取られ、私たちは今はエイズを1つの病気として捉え、受け止めています。
このように新型コロナウィルスや新型肺炎も、1つの病気として社会に定着するのにそんなに長い時間はかからないでしょう。
ただしエイズと違うのは、この病気が感染力が強く医療崩壊をもたらす可能性があると言うこと、そしてグローバル化によっていちど感染が流行すると国境を越えてあっという間に感染が広がるということです。
そのため、各国は国境の封鎖を選択せざる得ません。
2021年から2022年にかけて、各国は鎖国あるいはスタンドアロン状態で経済を続ける方法を模索するでしょう。
そして拡大主義が終わり、地域やローカル単位での経済が発展すると思います。
こうした変化は、拡大し続けたグローバリゼーションの1つの終着点と言えると私は考えています。
2:地球温暖化の改善
私が考える地球環境問題の1つの原因として、グローバリゼーションがありました。
例えば格安航空チケットにより、私たちは一般庶民でも海外旅行を容易にできる時代を経験することができました。
自由旅行の普及や他国との貿易、交流の拡大といった経済活動を含めた地球規模での移動と活動の拡大によって、世界は急速に小さくなりました。
ですがアフターコロナウィルスの時代においては、感染拡大を防ぐために各国の入国管理の制限は厳しくならざるをえません。
この影響はしばらく続くでしょう。
逆に言えば国際線のルートや本数の制限によって、飛行機から排出される二酸化炭素が削減され、地球温暖化の拡大は一時的にであれ改善されると私は考えています。
3:貿易の減少
これまで私たちはグローバリゼーションによって、生産と消費を物流や輸入輸出を通じて各国が分担して行っていました。
こうした物流の国際化あるいは輸出入貿易などでは、各国の鎖国状況の長期化によって一時的に減少するでしょう。
輸出入に頼った経済活動は停滞し、食料や医療物資を含む生活必需品の自国での生産の重要性が増すでしょう。
貿易会社や商社など輸出入に依存する企業は株価を下げ、農業や地域での生産と消費に重点を置く企業の株価が上がることを私は予測しています。
他国の生産品の購入はコストは上昇すると思います。
国際線の減少などにより、国際物流のコストが上がるからです。
そして国際物流のコストが上がるからこそ、自国での農産物などの生産拡大の重要性は増します。
同時に自国で生産困難な製品(工業品)の価値は増し、価格は上がると思います。
4:コミュニケーションの重要性が増大
私たちは自国内での外出の禁止あるいは出入国の制限等によって、移動の自由が制限されるようになりました。
「新型コロナウィルスの影響は1年半以上かかる」ということをアメリカ政府が文書にて公開しています。
新型コロナウィルスのワクチンの開発に1年以上、ワクチンの普及に1年半以上かかるとして、一般社会に薬が行き渡るのは1年半から2年後でしょう。
つまりそれまで私たちは移動の制限や交流の制限を受け続ける可能性があります。
オフラインで対面でコミニケーションする機会が減り、オンラインでのコミュニケーションが増すでしょう。
ですが、人間は孤独に長期間耐えられる生き物ではありません。
人間は人間と話すということが、普段私たちが自覚しているより重要です。
つまりオンラインでの遠隔コミュニケーションの増すほど、実際に家族や友人と会うなどのオフラインでのコミュニケーションの重要性も高まると私は考えます。
5:まとめ 〜「アフターコロナウィルス」の未来を構築するために大切なこと〜
他にも「医療産業の発展」や「地球人口の減少によるビジネスモデルの変化」など幾つか予測しています。
ただ、これ以上長くなると読みづらくなるので割愛します。
これらアフターコロナ時代の予測は当たるものも、外れるものもあると思います。
ただ、何度も繰り返しますが私たちは新型コロナウィルスのなかった時代には戻れません。
戦争後に第2次世界大戦がなかった時代に戻れないように。
2011年3月11日に起きた東日本大震災以前に戻れないように。
時代が変化した後に必要なのは、変化への適応力です。
もう一つ大切なのは、未来の構築力です。
アフターコロナの時代は全く新しい時代がきます。
その未来をどのような時代として構築したいか。
未来を個々人が予測し、そして作り上げる思考力と行動力を持つことがこれからの時代に求められているのではないかと思います。