今日と明日は、パソコンの光に向かい続けている。
2月末が締切のある展示ギャラリーの公募に応募するためだ。
月曜にプリントを担当してくれるラボとの打ち合わせがあり、ラボに渡す色見本をプリントしている。
色見本のプリントはサイズは小さいけれど、一番失敗が効かない。
見本の通りに仕上がるために、こちらもしっかりと色を出す必要がある。
大事な工程だからこそ、気が抜けない。
今日は20枚プリントして、目が疲れてしまった。
そのまま他の写真をレタッチしたり、整理していたら、少し前の写真を見つけた。
「THE BANK」というバーに友人と訪ねた時に、撮影した1枚だ。
私はほとんど飲めないけれど、バーに行くことは好きだ。
酔えない私に、酒の味はわかるとは言えない。
私はバーという空間に揺蕩う、光のように儚い時間の流れが好きなのだ。
写真を観ながら、そのときの会話を思い起こそうとして、想い出せなかった。
忘却は嵐のように、大切なものほど消し去っていく。
だけど、写真は遺る。
昨日、今日、明日。
時間の連なりは永遠ではない。
だからこそ、光を見つめるように、いま生きる人と時を大切に撮りたいと想う。