上手くなんて、言えない。
だから書くしかないんだと思う。
あれを恋と呼んでいいのかは知らない。
いま、涙が出ない訳も。
君を好きになった理由も。
ただ、あの晩の君の温もりが恋しいのも事実で、
それはまぎれもない、事実で。
たぶんあのとき酒の代わりに僕は血を飲んでいて
たぶん君はそれをわかってくれていた。
マルガリータは僕には強すぎて、夜景はやけに綺麗だった。
星屑のような、という形容詞はあの晩のためにあるんだろう。
だから酔った勢いという口実に逃げて
たぶん君はわかって受け止めてくれた。
僕が倒れ込むようにキスしたとき受け止めてくれたことが
心底嬉しくてありがたかったんだ。
たぶん人はとても弱くて、ときに温もりが無くては生きていけない。
だから温めあうために夜はあるのだと思う。
朝がやけに白くて、湯はとても温かだった。
君の笑顔はそれ以上に温かだった。
たった、六日間。
児戯に等しいと人は笑うんだろう。
それでもずっと一緒にいたいと思っていた。
ずっと、一緒にいたいと思っていたよ。
百万の感謝を、あなたに。
一千万の幸福を、君に。
億の可能性の、すべてを。
傷つけてごめんなさい。
そして、ありがとう。
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