Hazuki Natuno

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一人の時間、友との時間

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11月2日、小笠原諸島から鎌倉に友人が遊びに来てくれた。
東京に上京する予定だった彼と会うことになり、鎌倉まで足を伸ばしてくれたのだ。
どこにしようかと悩んで、昼食はcocomoへ。
取材が好きではないのか、あまり雑誌に掲載されたことがない。
だが、由比ガ浜の海が一望できるソファ席が好きで、私は友人が鎌倉に来ると良く案内している。
鎌倉で一番落ち着ける、レストランだ。

昼食を食べながら、1年ぶりに色々話す。
お互いのこと、島のこと、恋愛について。
友達の多くはない彼は私と会うときは能弁だ。
普段はおしゃべりな私が、彼と話すと主に聞き役になる。
あまり人を信頼しない人だから、色々話してくれることそのものが嬉しいと思う。

昼食を食べ終わった後、江ノ島まで足を伸ばして江ノ島水族館に行く。
私は江ノ島が大好きだけれど、いつも江ノ島神社に行くのが常で江ノ島水族館に来るのは初めてだ。
水槽に漂う海月、泳ぐペンギン、回遊する魚たちを観ていると、なにか心が安らいだ。
ただ、イルカのショーを観ているときだけは、広い海から離された彼らの姿に少し哀しくなった。
水族館という空間に泳ぐ生き物たちはとても美しくて、どことなく淋しい。

夕食をイルキャンティで食べて、彼と別れる。
和田塚駅で降りたら、小雨が降り始めた。
六地蔵まで歩き、最近再開したバー「THE BANK」に入る。
ティフィンはないというので、アマレットをソーダで割ったものを作ってもらう。
雨は、まだ止まない。

友達と過ごす時間。ひとりで過ごす時間。
どちらも私には必要で、どちらも私にはかけがえのない、大切な時だ。
でもどちらが大事かと言えば、友達と過ごす時間だろう。
お互いがお互いに好意を持ち、人間関係が続くことは偶然ではない。
むしろ奇跡に近いことだと私は思っている。心の波の激しい私にとっては、特にそうだと思う。

人は時に深い哀しみに襲われることがある。
それゆえに誰もが孤独だ。だけど、独りではない。
孤独と孤立は違う。孤独はその人がその人であり続けるために必要だが、孤立はその人の心を壊していく。
私はとても淋しがりだ。だからこそ友達と過ごす時間と一人の時間がどちらも大切だ
いつのまにか、雨は止んでいた。私はカウンターに別れを告げて、家路に足を向けた。

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