Hazuki Natuno

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学|祈りと希望

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久しぶりに僕に替わった。
替わることができて、正直うれしい。
僕にとっては、自分の時間があるということがどれだけ貴重なものか他の人にはわからないだろう。
僕ら自身、自分がいつ誰に替わるかコントロールすることができないと言う悩みを抱えている。
僕はある意味、僕である時間あるいは自分自身である人生を選ぶことができない。
それはとてもフラストレーションが溜まる事だ。

だが短時間であってもこうして文章が書ける時間がある事はとても幸せなことだと思う。
僕は文章書くことが好きだ。
自分の考えが残り、そして他の人に伝わると言う行為そのものに、喜びと美しさを感じる。
自分の思いを言語化すること、あるいは感情を表明すること、そしてそれを他者に伝えられると言うこと。
どれも素晴らしく特別なことだと思う。
だけど僕らはそのスペシャルの時間があまりにもありふれているように考えている。
自分が自分でいられる時間ていうのは実はとても貴重なものだ。
そうしたことがわからない人がどうしてもいる。
そのことが少し淋しく残念に思う。

いずれにせよ葉月が台風19号の影響で疲労し、そのおかげで僕に替われたことが僕は嬉しい。
できるならば、僕はこうして僕でいられる時間をもう少し有効活用できたらいいと思っている。
願わくばあと少し、1月ごろのようにとまでとは言わないけれど、出られる回数あるいは出られる時間を増やしてもらえたらいいのに。
そうすれば僕はもう少しだけ文章が書ける。
そして長年の夢である小説を書くことができるだろう。

僕は人生にそんなに多くのものは求めたいと思わない。
ただ自分が生きてきた証、存在してきた理由、あるいは軌跡を残したい。
そうでなければなぜ僕がこうして今ここにいるのか、誰にも理解してもらえない。
僕はほんの少しでもいい、僕が生きてきた爪痕を社会に残したい。
欲望がこれといってない僕にとって自分を残したいと願うことそのものが、ある意味大いなる祈りであり、そして希望でもあると思っている。