Hazuki Natuno

Hazuki Natuno

Menu
重い感情を手放し、自殺したい気持ちを予防する方法

重い感情を手放し、自殺したい気持ちを予防する方法

Back to blog list

今年、私は比較的安定している。だが、2019年は何度も自殺願望が出て、職場にも迷惑かけたことがあった。
それに懲りて、2020年の目標を「自殺願望を1度も持たないようにする」ことにしてみた。
いまのところ作戦は成功していて、軽やかな気持ちで生活できている。
そんな訳で、今回は「重い感情を手放し、自殺したい気持ちを予防する方法」について、書いてみたい。

私は、いままで何年も何十年も「死にたい」と思いながら生きてきた。
死にたいと思わないで、生きたことがなかった。
2019年は、移住・転職・離婚と人生の出来事が盛り沢山で、幕の内弁当みたいだった。
幕の内弁当は美味しいけれど、あまりに波乱万丈ですごく疲れた。
私は内面が安定した人間ではないから、必然的に自殺願望が強くなった。
2月7月10月12月と大きな自殺願望だけで4回あって、そのうち警察が介入する事態が2回あった。
本当に不安定で、友達にもたくさん心配をかけた。

あまりにも自殺願望が湧き上がる回数が多過ぎるので、我ながら懲りた。
それで、いままで試していた「自殺未遂を止める」という努力を、「自殺願望を持たない」という努力に変えてみた。

私の友達には「死にたい」と思ったことがない人のほうが多いと思うから、自殺願望について簡単に説明したい。
自殺願望とは「生物が脳内に持つ、生きるためのプログラムの誤作動」だ。
生物は生きるために「闘争」「逃走」などのプログラムを持つ。
この生きるためのプログラムが、生きることが極限的に難しい環境に置かれたとき、バグを起こす。
自殺願望とは「生きようとするために用意されたプログラムがバグを起こす」ことに他ならない。
下園荘太さんの著書「人はどうして死にたがるのか」で詳しく書かれているから、興味がある人は読むと良いと思う。

つまり「死にたい」という感情は、人間が生きていくことが難しい環境で生きのびるための一種のアラームだ。
死にたいぐらい過酷な環境に置かれたとき、生命の消費エネルギーをあえて低下させ、スリープモードにすることが「鬱状態」だ。
逆に自殺願望とは、電車に例えるなら「緊急停止信号」に近い。急停止することで生き延びようとする生命のプログラムだとも言える。

私の場合、幼少期の虐待を含め、人生で何度も「死にたい」と思う環境が多く起きたので、そのあたりのセンサーがバグっている。
普通の人より、「死にたい」と感じる回数が多い。
それをどうにかしたいと思っていたけれど、一度自殺願望が沸くと実行が止めることができない。
本当に困っていたし、実行を止められないことそのものをどうにかしたかった。

2020年の目標を「自殺をしない」にしてみようと思った。
そして、その方法として「自殺を止める」のではなく、「自殺願望を持つことを予防する」に切り替えてみた。
すると、非常に楽だった。
例えるなら、100kgの荷物を持ち続けて落とさないようにするより、100kgもある荷物をそもそも持たないようにすることに近い。

重いものを持たないようにすれば、腰痛になることもない。
同じように、重い感情を持たないようにすれば、心も悲鳴をあげなくて済むのだ。

では「重い感情を持たないようにする」にはどうしたら、良いだろう?
以下に私のとった対策をあげる。

①重い感情を感じる相手や、黒い感情をぶつけてくる相手と関わらない。
②「つらい」と感じる相手や環境から離れる。
③他人と距離ができても「ご縁がなかったんだな」と考えて、相手も自分も責めない。
④本当に信頼できる人、本音を言える関係を持つ。
⑤楽しいことを考え、楽しいことをする。
⑥やりたいことをする。やりたくないことはしない。
⑦夢や目標に焦点を絞って行動する。

この7つはどれも大切だけれど、1番大切なのは④だ。
人間、ちょーしんどくなっても、信頼できる人に相談できればリカバリーできる。
「助けて」と言えれば、助けてもらうことができる。
でも、相手を信頼できなかったら、そもそも「助けて」が言えない。
だから「信頼」が大事。すごく大事。

だけど、世の中には「相手が信頼できるかどうか」の見極めが下手な人がいる。
私とか、私とか、私とか。
そういう場合、鉄板な方法がある。
それは「嫌なことに「嫌だ」ということ」だ。

もし、あなたにとって嫌なことを言われたりされたりした場合、はっきりと「嫌だ」と断ること。
もうちょっと正確にいうなら、あなたが相手から尊厳を傷つけられたとき、「嫌だ」という。
このとき、あなたを傷つけたことを「ごめんなさい」と謝罪し、言動を変えてくれる相手なら、今後もつきあうことができる。
もし、あなたが傷ついたことをしたことを謝罪せず、自分の言動をあなたのせいにしたり、嫌がられていることを繰り返す人なら、もうつきあわないこと。

もう少し詳しく説明すると「相手と自分の境界を守ることができる人」であれば、つきあうことができる。
相手の心や価値観を尊重できない関係や、お互いの境界を守れない人は、あなたを傷つける言動を繰り返す可能性が高い。
あなたの価値観や心の境界を侵食し、それを謝らない人は確信犯だから、つきあう必要ない。
国と国が国交を結ぶには、国境や協定を守るなどのルールが必要だ。
人間も同じで、信頼を結ぶにはお互いの境界を尊重する心が必要なのだ。

以上が私の考える「重い感情を持たない方法」であり、「自殺したい気持ちを予防する方法」だ。
この記事はシェア大歓迎だ。
これら私の文章を読んでもらうことが、誰かの役に立ったら嬉しいと思う。