Hazuki Natuno

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紡いだ言葉たちが、光になる

紡いだ言葉たちが、光になる

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2020年5月27日。
ある方から私の公式ホームページ経由で、メッセージをいただいた。
「心からの感謝です」と題されたメッセージは、私のブログ記事を読んでくれたこと、記事に励まされたことに対しての感謝が綴られていた。
私は、なんだか目頭が熱くなった。

返信して「どの記事を読んでいただけたのか、教えていただけませんか」とお聞きした。
彼女は次の2つの記事だと教えてくれた。

愛とは「相手の幸せを願うこと」。 愛するとは「相手の幸せのために行動すること」
http://natunohazuki.com/2019/01/26/love_for_you/
愛することはできる、傷は消えなくても
http://natunohazuki.com/2020/01/18/i_can_love/

彼女からの返信には「他の記事もプリントして読んでいます」と書き添えられていた。
書いてきた文章に、ここまで率直に謝意をいただいたことは初めてだ。
「読んでくださって、ありがとう」と心から思った。

私のホームページは約10年間運営している。
掲載している記事で、最初に書いたものは2001年のものだ。
書いている記事はエッセイや小説、観に行った写真展の感想など多岐にわたる。
私は大体1年間に20本から50本のエッセイを書いて、気に入ったものだけこのサイトに掲載している。
その時々の心の動きを、書き留めている。

私は書くことそのものに救われてきた。
誰かのためというより、純粋に自分のために書いてきた。
書くことは、光に似ている。
闇の中にいる自分に真摯に向きあい、自分の中の光を探す。
その光は細く、小さく、だけど輝いている。
その輝きに形を与える行為が、書くということなのだと思う。

自分の中に紡がれた言葉という光が、誰かを照らし、暖める。
それは奇跡よりありがたいことに思える
私の絶望から生まれた言葉が、誰かの希望になるのなら、こんなに嬉しいことはない。

私の言葉が誰かの元に届くなら、それは美しいものでありたい。
小さくても儚くてもいいから、美しい何かを届けたい。
言葉は時として、光のように一瞬で消える。
だからこそ、心の中に永遠に残るような言葉を書いていきたい。
そう、思った。