Hazuki Natuno

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大切なのは『自立』すること 〜飯田不久先生の「お話ヨガ」に参加して感じたこと〜

大切なのは『自立』すること 〜飯田不久先生の「お話ヨガ」に参加して感じたこと〜

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こんにちは、夏野葉月です。
今日は東京にお住まいのヨガの先生、飯田不久先生の「お話しヨガ」に参加してきました。
飯田不久先生は、私がヨガを教わっている小笠原諸島のヨガインストラクターである清水千花さんのお師匠にあたる方です。
小笠原には1年に1回来島し、島の皆さんに優しいお話しでヨガとヨガにまつわる心得について教えてくださっています。
皆には「不久先生」と愛情込めて、呼ばれています。
新型コロナの対応も兼ねて、不久先生のヨガ講座がオンラインに対応し、小笠原に住んでいても参加できることになりました。
千花さんが自分のヨガクラスで案内してくださっていたので、私も参加してみることにしました。
読んでくださった方の心がヨガを受けたように柔らかくなってくれたら嬉しいと思いながら、この記事を書いています。
以下は注釈のつかない限り、すべて不久先生のお話しです。

1:「ヨガ」に取り組むことで、身体も心も1mmずつ変わっていく

こんにちは。今日は参加してくれてありがとうございます。
ヨガは柔軟体操のように勘違いされています。
ヨガは、大きくは7つあると言われ、細かくは100以上あると言われるチャクラを刺激するために、いろんなポーズをします。
その副産物として、身体が柔らかくなっていく効果もあります。
身体にあるチャクラが刺激されていくと、人が変わっていきます。
精神も身体も1mmしか変わってはいきません。
だけどヨガに取り組めば、1mmずつ変わっていくようになります。
種を撒いたら、肥料をあげ、水をあげ、時間が掛かって木になり、実がなる。
このように時間がかかるので、「すぐ変われる」と言われたら騙されないようにしてください。

2:私たちは初めから「宇宙」と繋がっている

私はいつも話すことを用意していません。
だけど、聴かれるとパッと答えが出てきます。
以前「ヨガで宇宙を繋がれますか?」という質問をいただきました。
ヨガや瞑想をしたから宇宙と繋がれる訳ではありません。
初めから宇宙と繋がっているのです。
私たちは宇宙と切れたことはないのです。
ただ、宇宙とのつながりを普段の生活の中で忘れています。
修行で繋がれる訳ではありません。
ですから、その繋がりを思い出すことが大事になります。

例えば、日焼けすると暑いですね。
手の上だけでも、すごい太陽や宇宙のエネルギーが降り注いでいます。
恒星が爆発したエネルギーが地球になり、その原子が私たちになります。
だから、私たちはいつも宇宙と繋がっているのです。

3:自分が完璧な存在であると感じることが「悟り」

ただ、悟りは別のものです。
私たちは完璧な存在として、生まれてきています。
神様は赤ちゃんを完璧な存在として、送り出しています。
人間は人の価値観で、自分と他人に優劣をつけます。
だが、そうした違いは無意味です。
自分が完璧な存在であると感じることが「悟り」です。

精神性に優れた人もいるし、学問に優れた人もいます。
そうした人は単純に体を動かす労働は得意ではありません。
クローン人間が増えたら地球を駄目にしてしまうと思います。
頭を使う人、精神性に優れた人、物を作るのが得意な人、それぞれの違いが大切です。
全ての人が完璧でユニークな存在です。
それを悟れれば「自分はこのままでいい」となります。
そして一人一人が気持ち良く生きられるようになるでしょう。

4:すべての基本は「自立」

1番の基本は「自立」です。
人は何かに依存して生きていますし、依存して生きるように育てられています。
権力者は人間が依存するように人を育て、そのことでコントロールしています。
人間は自立をすることが難しい。
普通の人は経済的に自立しています。
だけどそれによって、精神的に自立できている訳ではありません。
人は、常に誰かに頼って生きています。
それと精神の自立は別の問題です。
精神の自立をされると権力者が困るので、そのようにならないようにしています。

コロナによる社会の対応もそうです。
例えばマスクをしていないと攻撃されてしまうという、大変おかしな世の中になっている。
判断を他人や世間に頼ることなく、自分で判断することこそが精神的な自立です。
本当に自立ができていないというのは、こういう騒動でわかります。

千花さんと千花さんの夫の清水良一さんと「小笠原で自立した人を一人でも増やしたい」と話しました。
本当の自立は難しいです。
だが、そうした自立した人が増えてほしいと思っています。

5:いつも「ありがとう」と思えれば、人生が変わっていく

こうした思いの根底には、やはり「社会を変えたい」というのがあります。

以前、SNSに次のような投稿がありました。
「経済的に弱肉強食のまま。民主的になったら、社会は弱肉強食になってしまう。経済を平等にしない限り、平和は訪れない」

一人一人が自立しない限り、社会は変わりません。
その方には「自立した人が増えるといいのですが」とコメントしました。
その人から「自立した人の数より質です」と返信がきました。
私は「質も大事だが数も大事です」と答えたが、返事はありませんでした。

私はご飯食べたら「ありがたい」、目が覚めたら「ありがたい」と言っています。
いつも「ありがとう」と思えれば、人生が変わっていきます。

6:一人で生きていけなくても、「精神的な自立」はできる

参加者「障害を持つなど経済的に自立できない人が、精神的に自立はできますか?」

人は一人で生きられません。
頼らなければ生きていけないというところがあります。
それと精神的な自立は別です。
昔は障害を持つ人は自然と社会がフォローしてきたはずです。
何も不自由なく生きられるようにフォローしあっていました。
いまの人間の社会は非常に生きづらくなっています。

僕の息子も事情があって、経済の自立はできていない。
でも精神の自立はできています。
精神が自立できていると、生きていくことができます。

7:差別を減らすために大切なのは「全員が他人」と認めること

参加者「障害を持っているので、差別をたくさん受ける。差別を減らすためには、どうしたらいいでしょう?」

差別にも精神的な自立が関わっています。
精神的な自立が生まれていると、他人のことは気にならなくなります。
全ての赤ちゃんも人もユニークで完璧な存在です。
人間には適性がある。社長に向く人、平社員に向く人がいます。
社長も平社員もそれぞれベストを尽くして、自分らしく生きていけたら、お互いが気持ちが良く生きることができます。
でも、親世代がそうではありません。

すべての人は「他人」です。
双子であっても、他人です。遺伝子は同じでも、中身は違います。
人間は遺伝だけではできていません。
インド哲学で言うと、輪廻転生では生まれ変わるとき、持ってくるものがあります。
人間の行動の動機は本人しかわかりません。
皆が「自分は正しい」と思っています。
皆が「皆全員違う」と考えれば、皆が楽になります。

そのかわり、自分の気持ちをちゃんと表明することです。
そうすることで、お互いに意思疎通していきます。
また親が子どもに「全員が他人だよ」と教えていくことも大切です。
「自分が相手を理解できないことがあることが当たり前」ということを徹底的に教えていくこと、それがとても大切です。

8:「差別感」はほとんどの人が持っている

人間の身体の構造は、女性と男性しかありません。
だが心は違います。様々な人がいます。
男っぽい女の人、女らしい男の人、性同一性障害の人もいます。
そこに平均はありません。皆が違います。
自分が正しいと思っていることは、他の人は正しいと思っていないことを知ることが大事です。
そして「全員が他人」だと教えていくことが大事になります。

外国に行くとわかるが、差別感はほとんどの人が持っています。
例えば、インドのヨガ道場では師匠に足を向けて寝ては失礼にあたります。
同じ身体なのに、手より足が差別されています。
職業上などの立場なら、上だと立派で下だと駄目だと思っています。
カナダ人はアメリカ人を、アメリカ人はカナダ人を馬鹿にしています。
このように、様々な人は差別感を持っています。

9:「自立」できていれば、差別しようと思わなくなる

カナダの英語学校では差別感がある人は教師になれません。
差別感がない人は、それだけで大した人物であるとも言えます。
差別をなくすのは、子どもの頃から「一人一人が違う」と教えていくことが大切です。
幾つになろうと子どもが成人していようと、親が変わると子どもも変わります。

参加者「違う扱いを受けたとき差別と感じれば差別だし、差別と感じなければ差別ではない。目立っていると感じることもあります」

皆、ここに行き着くけれど「自立」です。
自立ができていれば、他人は気にならなくなります。

参加者「差別もいじめもする側の優越感により、攻撃しているのではないか」

その通りです。
だから差別をなくすのは無理です。
差別やいじめをする側に問題があります。
だから差別を受ける側で悩んでいる人には「問題はする側にあるよ」と指摘することが必要です。
本当に差別感がなかったら、人を傷つけないものです。

10:「偶然」ほど必然的なものはない

私の本の中の言葉に「偶然ほど必然的なものはない」という言葉があります。
島崎さんというギタリストがいます。以前、出演料50円でライブをしてくれました。
この島崎さんのお弟子さんが、島崎さんにFacebookに「島崎さんの座右の銘を聞きたい」と言って、この言葉を動画で投稿していた。
そのときの島崎さんの説明が秀逸でした。

「偶然は過去ではなくて、未来とつながりがある」

だから、偶然はとても必然的に起きます。
偶然は、必要なことに繋がっていきます。
もし偶然が起きたら、絶対先に必要なことが起きるんだなと覚えておいてください。
未来に必要なことが起きているから、そのことを知ってしっかり観察して覚えておきましょう。

11:「責任」が自立の基本

参加者「不久先生が以前おっしゃっていて、今日お話しされなかったことがあるので、他の参加者にお伝えしたい。
以前先生は、精神的な自立とは『個人が自分自身に責任を持つこと』だと言っていました」

そうです、自立とは責任のことです。
責任が自立の基本です。

参加者「経済的な自立は社会に左右されますね」

そうですね。
インドの僧侶のスワミ・ラマは「戦争にいても平和でいられる」と言っています。

今日はこれで終わります。
来月まで、質問を貯めておいてください。
次回は9月26日です。

12:まとめ 〜大切なのは「自立」すること〜

不久先生にお話を伺っていて、いろいろ眼から鱗が落ちる思いでした。
自立することが人間にとってどれだけ大切かを感じました。
そして経済的に自立できなくても精神的に自立できることは可能であること、その基本には「自分に責任を持つこと」があるというお話が印象的でした。
自分に責任を持ち、本当の意味で自立することで心の健やかさ、豊さが培われる。
私ももっと自立した人間になりたいなぁとお話しを聴きながら、思いました。

不久先生のお話しヨガは月1回ほど東京で行われています。
次回のお話しヨガは9月26日に行われます。
遠方の方はZoomを使って参加することもできます。
興味のある方は不久先生のヨガスタジオ「Space“Be”」に問いあわせてみてくださいね。
私もまた参加してみようと思っています。
この記事を読んでくれたあなたと不久先生のお話しヨガでご一緒できることを楽しみにしています。

飯田不久先生のヨガ教室 Space“Be”
住所:東京都あきる野市舘谷157-10
電話:042-596-3983
メール:spacebe29@gmail.com
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