Hazuki Natuno

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だから、希望を捨てないで

だから、希望を捨てないで

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2020年8月に、4年間続けてきたカウンセリングを辞めた。
以来、いろいろ人生が変わった。

母親と縁を切り、新しい仕事が決まった。
その仕事とあるボランティアの多忙が重なって、
躁うつ病の躁とうつが悪化した。
躁状態の勢いで、8年ぶりに仕事用カメラを買った。

8月に起きた自殺願望から、100%立ち直った訳でもない。
躁うつはまだ安定せず、睡眠薬を1年ぶりに復活させた。
ヨガの先生が特別にプライベートヨガをしてくれたり、友達が食べ物を送ってくれた。
そうした様々な人の支えや手助けで、いまの私は生きている。

激しい躁うつの再発は久しぶりだ。
私は双極性障害Ⅱ型なので、Ⅰ型の人より躁が大人しい。
Ⅰ型の人の躁状態は本当に激しく、億の単位で借金する人もいるという。
それに比べたら25万円のカメラを衝動買いする私の病状は、まだ穏やかだとも言えるだろう。

それでも脳内の神経物質、セロトニンやアドレナリンがコントロールできないことは本当にしんどい。
眠りたいときに、眠れない。
怒りたくないのに、激しい怒りが止まらない。
感情が不安定になり、苛立ちに襲われる。
こうした感情や症状が病状の悪化だと知っている。
だけど、コントロールができない。
本当に、苦しい。

こうした私を支えてくれるのは、優しい友達たちとの電話やメッセージだ。
毎日、感情のコントロールがうまくいかず、ジェットコースターに乗っているような気持ちで生活している。
嬉しいと感じたり、リラックスすることが本当に困難で、いつも緊張して他人を警戒している。
こうした牢獄にいるような精神状態は人間性を剥ぎ取ってく。
いま、こうして随想を書いていても、自分が何を書いているのかあまりわからない。

それでも、感情を言語化しているときだけ、束の間救われる。
自分が嬉しいのか嫌なのかもわからない中で、話を聴いてくれる友達との電話やたわいないメッセージの交換で救われる。
感情を言語化しているときだけ、感情が解放される。
凍りついた哀しみが溶け、切り刻まれるような苦痛が消えていく。
話を聴いてくれる友達。メッセージを交わしあう友達。
私のように複雑な病気を抱えていると知ってなお、それでも関わろうとしてくれる人々の慈愛に涙を止めることができない。

もし、あなたが自分の無力さに打ちひしがれているのなら、これだけは知ってほしい。

まず、自分の気持ちを言葉にすること。
手帳に一言だけ、単語だけでいい。
いまの気持ちを書いてみる。
「疲れた」「嬉しい」「哀しい」「つらい」。
何でもいい。
いまの気持ちを、ただ単語で書いてみる。

もし、次にできたら日記を書いてみる。
単語の羅列でもいい。
文章が書けたら文章でもいい。
誰かに報告するための説明文である必要は全くない。
自分の心の赴くままに、書いてみる。

もし日記が書けなくても、あなたに信頼できる人がいるなら電話をしてみよう。
電話が難しければ、メッセージでもいいかもしれない。
相手はあなたが信頼できる人であることが条件だ。
いま感じていることを話して聴いてもらえるか、尋ねてみよう。
もし、うまく言えないときは、こう伝えてみよう。

「つらいんだ」
「手助けしてほしい」
「話を聴いてもらえるかな」

どのような手助けが必要かも伝えてみると、良い。
話を聴いてほしいのか。
具体的にしてほしいことがあるか。
してほしくないこと、言ってほしくないことがあれば、それも伝えよう。

もし何らかの齟齬があって、あなたの気持ちが伝わりづらいと感じたときは少し間を置いてみよう。
相手はいま忙しいのかもしれない。
あなたの相談に乗るには不適切な状況かもしれない。
あなたが悪い訳ではない。
ただ、タイミングが噛みあわないときって誰にでもある。

どうしても友達に話すことが難しいときは、行政や専門家に相談できる人がいないか探してみよう。

精神科の医師。
カウンセラー。
自治体の相談窓口。
無料の電話相談。
NPOの相談窓口。
救急隊員。
警察官。
弁護士。

どこかにあなたの手助けができる人がいる。
あなたの助けることができる専門家がいる。

大事なのは「助けて」と伝えること。
助かることや楽になることを諦めないこと。
そして、あなたを傷つける人からは離れること。
安全な場所と守ってくれる機関を探すこと。

この随想が私のようなあなたの助けになるといい。
あるいはあなたのような私の備忘録になるといい。

どんなに病状が悪くて、闇夜の嵐の海の中の小舟のように不安でも、知っていてほしい。

夜は明ける。嵐は終わる。止まない雨は、ない。

哀しみの雨も感情の嵐も、ずっとは続かない。
虹は、雨の後に出る。

だから、希望を捨てないで。
私も、雨の中で虹を待っている。

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