Hazuki Natuno

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心の感度、世界の彩度

心の感度、世界の彩度

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小港海岸に来ている。
風がなくて、海が凪いでいる。
曇っていて、その薄曇りの空の色を海が映している。

鏡合わせのように静かな風景だ。
小港の地形のおかげだろうか、風も穏やかで、想像したより寒くない。
砂浜が白く、子供が遠くで遊んでいる。

タマナの木陰で写真を撮影していると、タマナの花が咲いているのを見つけた。
タマナの葉と言うのは大変不思議なもので、春に紅葉する。
どうやら、紅葉後に花を咲かせるらしい。

小さな栗の花に似た花に、蜂が蜜を集めに来ていた。
こうしてミツバチが蜜を集めて、小笠原の蜂蜜になるのだなと思うと感慨が増す。
タマナの葉と花をこんなに丁寧に撮影するのは初めてかもしれない。

カメラを持ち歩くと言う習慣をなくしてからずいぶんと年月が経った。
こうして久しぶりにカメラを持ち歩くと美しいと感じる感性が解像度を上げて私に甦ってくる。
カメラとレンズというのは本当に不思議なもので、撮影しようと思うと心の感度が上がる。

世界が薄雲のような光だとしたら、その曇った光が一瞬ふわっと強くなって彩度が上がり、そして輝いて見えるようになる。
心の感度が上がると、世界の彩度や光の輝度が上がる。
美しいと感じることができるようになる。

今日は、小港海岸に来て良かったなと深く思った。

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