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荒木経惟氏あるいはアラーキーとKaoRiさんを巡る問題の本質について

荒木経惟氏あるいはアラーキーとKaoRiさんを巡る問題の本質について

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夏野葉月@natunohazukiです。
私は荒木経惟さんとKaoRiさんの問題は、写真表現や芸術の問題であるかないか以前に弱者に対するハラスメントの問題だと思います。
この投稿はKaoRiさんの告白記事に対して、写真家の横木安良夫さんが書かれ、Facebookに投稿された記事へのコメントの一つです。

KaoRiさんの記事「その知識、本当に正しいですか?」
https://note.mu/kaori_la_danse/n/nb0b7c2a59b65

横木安良夫さんの記事「荒木経惟とKaoRi告白問題についての私見(敬称略)」
http://www.photoxcamp.com/topics.html#!/posts/KaoRi/80

夏野葉月の記事「荒木経惟氏あるいはアラーキーとKaoRiさんを巡る問題の本質について」
http://natunohazuki.com/2018/04/10/metoo/

写真家の横木さんがFacebookにコメントで書かれている「モデルや女優は娼婦となんらかわらないのだという覚悟」「Metooもやりすぎると、人間の自由を奪うことになります」という発言そのものが、すでにハラスメントであり、今回の件の本質を的確に示していると思います。

モデルや女優は娼婦で、男性モデルや男優は人間なのですか?
職業として身体や女性性を扱う表現を選んだだけで、女性だというだけで、娼婦として扱われる現実が全世界的に蔓延している社会を変えるために、あえて自分の辛い過去を告白し、「Metoo」と声をあげることで勇気ある告白をした被害者と当事者でもある自分自身に応援を送る。
それがMetooというムーブメントの本質です。

人間の自由を奪われると書かれましたが、人間である以前に女性であるというだけで、女性を人間として貶めてきた歴史と現実を認識されていますか?
男性はそれだけ女性の自由を奪い続けてきたことに対する認識はありますか?

もう一度繰り返します。
これは表現や芸術の問題ではありません。
写真業界の問題でもありません。
そして女性だけの問題でもありません。
強者が支配により、相手を弱者に貶め、「嫌だ」とすら言えなくさせたという、ハラスメントの問題です。

荒木さんを巡る一連の告発はすでに3件あり、プロのモデルや女優だけでなく、一般人で撮影モデルとなった方も、同じようなケースがあった可能性もあると思います。
横木さんはその方々に対しても「娼婦としての覚悟」を求めるのでしょうか。

また事件の本質を考えるなら、写真家に限らずモデルをお願いし、撮影や仕事をされた方なら、実は誰にでもこの問題は起こり得ることではないのでしょうか。
女性性を扱う扱わないに限らず、常に相手を人間として、尊重してきたか。
撮影以前に、相手の心の声を聴き、嫌なことをしないように配慮し、相手を尊重してきたか。
そうした当たり前のことが、男性だから、売れている写真家だから、撮影現場とはそういうものだから、配慮しないでいいという意見そのものがハラスメントに加担していると感じました。

横木さんも含めて、この投稿を読まれた方にお聞きしたいのですが、あなたの子どもや孫や大切な方がKaoRiさんと同じようなケースで同様の問題に直面した場合でも、あなたはその人に対し、「娼婦としての覚悟はなかったの?」と聴くのでしょうか?

娼婦でも、女優でも、モデルでも、ただの一般人の女性でも、男性でも、子どもでも、誰でも、1人の人間として尊重され、尊厳を守られる価値があります。
例えどんな立場であっても、1人の人間として尊重される社会になるように世界を変えたい。
それこそが、KaoRiさんが今回の告白記事を書かれた真意であると私は考えています。
そして荒木さんに限らず、ハラスメントをする側に立ち得るすべての人が自戒を込めて、KaoRiさんの告白に学び、教訓にすべきではないかと思っています。

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