Hazuki Natuno

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海へ願う

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久しぶりに朝に海に来ている。
今日の朝ご飯は煮卵のおにぎりと梅しらすのおにぎり。それからみかん1つ。
空は曇っていて海は波立っている。
それでもサーフィンをするほどの波はない。

いま目の前を母島に向かうははじま丸が通り過ぎて行った。
私はははじま丸の汽笛とエンジンの音を聞きながらこうして海を眺めている。
曇っていて海の色は鈍い。
それでも波の音を聞いていると、とてもほっとする。

私はどうしてこんなに小笠原の海が好きなのだろう。
我ながらこんなに好きな場所に住めることが不思議でしょうがない。
嬉しくて、それでいてちょっと悲しい。
いつまでもこの幸せが永遠に続かないと知っているから。

それでももう少し長く、あるいはとても永く、私はこの島に住みたい。
この島に住んでいると私はとても幸せな気持ちになる。
願うことすら贅沢かもしれないが、この島に住み続けたい。
そんなふうに思っている。