Hazuki Natuno

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「Nola」と出会って、5年ぶりに小説を書いた

「Nola」と出会って、5年ぶりに小説を書いた

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5年ぶりに、小説を書きあげた。
「マイブック」というタイトルの、ショートショート形式の短編の作品だ。
きっかけは「Nola」という小説執筆のためのエディターアプリだ。
2019年に長編小説の下書きを始めたが、長編を書くのが初めてなのでなかなか完成しない。
1年かけて完成しないのは、プロットや構成の立て方をきちんと身につけていないからだ。
これまでも短編小説を気が向いたときに書いていた。
だが同じ小説でも長編と短編では書き方や構造が全く違う。
ずっと我流で書くのは限界だと感じ、なにか書き方を学びたいと考えるようになった。

私に一番わからないのはプロットの書き方だった。
プロットの書き方がわからないで小説を書くのは、設計図を描かずに建物を建てるようなものだ。
大きな建築物は、基礎となる土台がしっかりできていないと崩れてしまう。
小説も長ければ長いほど、構成や世界観の構築も含め、プロットが重要になる。
そんなことを考えていたときに「Nola」に出会った。

Nola(Web版)
https://nola-novel.com/
Nola(iOSアプリ版)
https://apple.co/2QEWQCW
Nola(Google Androidアプリ版)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nola.app

Nolaは小説を書く人のためのエディターアプリだ。
iOSと Androidに対応したのスマートフォンアプリとパソコンでのサービスがあり、プロットや世界観、登場人物についての設定を書き溜めることができる。
これは面白いと思って、iPhoneにインストールした。
Nolaはスマホアプリ版とWeb版でデータが共有されてる。
スマホでメモした設定をパソコンでログインして、リライトすることができる。
これは面白いなぁと思って、公式サイトをいろいろ読んでみたところ、次のような募集を見つけた。

Nolaの寺小屋を始めることになりました。
https://note.com/nolanovel/n/n42b6d5898ed9

Nolaの寺子屋とは、東京創元社の前社長で編集者の長谷川晋一さんを講師に、小説の執筆を学ぶ教室を開催するというものだ。
なんて面白そうなんだろう!と思った。
私がNolaを使い始めたのは3月13日。
寺子屋募集は2月29日で締め切られていたけれど、駄目元で「いまから応募できませんか」と問い合わせた。
運営スタッフの方から「応募を受け付けます」とお返事いただいたのが3月16日。
そして3月24日までに、応募フォームに申し込みと審査用小説として2000字のショートショートを提出して欲しいと書き添えてあった。
小説は3月23日に書き上げてNola寺子屋運営チームに提出した。
いまは明日発表の合否結果の連絡を待っているところだ。

私はいままで我流で小説を書いてきて、小説の公募に応募した経験も1度しかない。
高校では文芸部に所属していたけれど、その頃は詩を書くことに夢中で、詩ばかり書いていた。
字数制限のある課題としての小説を書くことも、ショートショートを書くことも初めての経験で、非常に楽しかった。
自由に書くことと、与えられた条件で書くことは全く異なった結果を持つ。
第一稿を書いたとき3000字以上書いてしまって、推敲に推敲を重ねて2000字以内に仕上げた。
制限のある中でリライトしてると、表現や流れを熟考することにつながり、作品としての完成度が上がることがわかった。
こうした制限がある中で書くことはなかったので、課題小説の執筆を経験できて良かった。
素敵な機会を与えてくれたNola運営スタッフの方々と長谷川さんに深く感謝を捧げたい。
私はいま小笠原諸島に住んでいるし、コロナウィルスの影響もあるのでどこまで上京して受講できるか、そもそも合格するか、まだ分からない。
でも合否の結果より、今回の応募をきっかけに「小説を書く」という楽しみが復活したことが何より嬉しい。

新型コロナウィルスの影響で、世界は「成長」から「内観」へと変化が始まっている。
成長や拡大も大切だけれど、内観による内面の成長はもっと大切な時代がやってくると思う。
小説を書くことは、写真や動画とはまた違った世界を表現できる。
自身の内面を深く見つめなければ、小説は書けない。
逆に言えば、小説を書くことは自分の中にある新しい世界への旅に似ている。
もし、あなたが少しでも小説を書くことに興味を持ったら、「Nola」を使ってみてほしい。
私がNolaと出会えて久しぶりに執筆欲を刺激されたみたいに、他の人にもこの素敵なサービスが広まればいいなと思っている。